今月の京都

笠懸神事「上賀茂神社」10月21日

笠懸神事「上賀茂神社」10月21日

上賀茂神社の「笠懸神事(かさがけじんじ)」は、800年以上前に上賀茂神社にて奉納されていた儀式です。
鎌倉時代・1214年(建保2年)に後鳥羽天皇が行幸した際に行われていたという記録が上賀茂神社には残っているそうです。そして約800年ぶり、2005年(平成17年)に広い境内の芝生で再興され、毎年10月の第3日曜日に行われる奉納行事になっています。

「笠懸」とは、日本書紀にも登場する疾走する馬上から的を狙う日本古来の弓馬術のこと。現在、主に関東地方での奉納が多く行われているそうですが、関西地方で行われるのは上賀茂神社だけだそうです。
しかも、神社の祭礼に行うという神社奉納としての「笠懸」は、全国でも上賀茂神社だけだそうです。

神事の当日は、参道の西側に約180mの埒(らち)が設けられ、武者装束姿の射手が順番に南端から出発し、まず左手側の的に向けて矢を放ち、北端でUターンしてから、右手側の的に矢を放ちながら駆け抜けていきます。
より多くの的を射ることで優劣が決まります。

上賀茂神社の「笠懸」で披露されるのは、馬上から約5メートル離れた40cmの四方の的を射る遠笠懸(とうかさがけ)と、地面低くに立てられた10数cm四方の的を射る小笠懸(こかさがけ)とが交互に行われます。矢が当たるたびに観客の大歓声が響き渡ります。
芝生の緑と色鮮やかな射手の衣装が映え、目の前で馬が疾走する姿は迫力満点で見応えがあります。
また、上賀茂神社では、「笠懸」としては珍しく女性の射手も騎乗します。京都の秋の風物詩のひとつです。